片岡 美保香個展 「My own stars」
展覧会期 2025年10月2日(木)〜12月25日(木)
【作家のメッセージ】
自分の憧れが詰まったファッション誌を思うままに切り抜き、偶然を利用しながら組み合わせ、自分の感覚を頼りに非現実的な空間を作り出す。
出来上がった空間を絵画に落とし込んだ時につぎはぎの世界がフラットになり、一枚の絵になる。
感覚で寄せ集めたお気に入りのパーツを絵を通して自分のものにするために絵を描き続いている。
本展示では、ネガティブをポジティブなものに捉えて、キラキラした世界観を描くことを目指した。
片岡 美保香
【Event】
作家とふれあう ART HOUR
レストランをギャラリーとして開放、作家が在廊してお待ちしております。
開放日時:2025年10月26日(日)
12月13日(土)
時間) 15:00~17:00(入場16:45まで)
入場無料 お申し込みは不要です。
お気軽にお越しください。
【プロフィール】
片岡 美保香 MIHOKA KATAOKA
1992 岐阜県山県市生まれ
2011 岐阜県立加納高等学校美術科卒業
2017 愛知県立芸術大学美術学部油画専攻卒業
【個展】
2015 片岡美保香展(アトリエ幻想工房/岐阜)
2018 片岡美保香展「The emancipation of self」(Gallery Valeur/愛知)
2019 片岡美保香展「眺めるものたち」(Gallery Valeur/愛知)
2020 片岡美保香展(極小美術館/岐阜)
2021 片岡美保香展「佇む気配」(Gallery Valeur/愛知)
片岡美保香展(山県市美術館/岐阜)
片岡美保香展「憧れの可能性」 (フランス料理レストラン オー・エ・セル/岐阜)
2023 片岡美保香展「日常とユーモア」(加藤栄三・東一記念美術館/岐阜)
【グループ展】
2017 現代美術の新世代展(極小美術館/岐阜)
みのかもannual 2017(みのかも文化の森/岐阜)
BLACK TICKET 2017(N-mark/愛知)
2018 みのかもannual 2018(みのかも文化の森/岐阜)
2019 現代美術の視点(極小美術館/岐阜)
亀崎せこみち展2019(半田市亀崎町一帯/愛知)
2020 イナイナイアート(茅野市美術館/長野)
わたしの一点「つながる原風景」(織部亭/一宮)
2021 現代美術の作法(極小美術館/岐阜)
篠田守男と極小美術館の作家たち(アートスペース羅針盤/東京)
2022 HANDA ART VISION(旧中埜半六邸、半田赤レンガ建物/愛知)
2023 SPOT LIGHT(Gallery Valeur/愛知)
ドローイングからの伝言(Gallery Valeur/愛知)
2024 推し展(WACCA池袋/東京)
山県市ゆかりの作家展(山県市美術館/岐阜)
くうそう(Gallery Valeur/愛知)
2025 flat(Gallery Valeur/愛知)
池袋回遊派美術展2025(自由学園明日館 講堂/東京)
【プロデューサーのメッセージ】
片岡 美保香 展に寄せて
片岡美保香の絵は常に等身大であり、誰の心にもある小さな不安や、言葉にならない記憶の影が息づいている。
マットな絵肌の上に浮かぶ人物たちは、ときに自分自身の姿でもあり、隣にいる誰かでもある。
そばかすのような点描は、欠点ではなく、存在を肯定する光の粒。
ネガティブをそっと裏返して、やわらかいポジティブへと変えていく──そのまなざしこそが、本展における彼女の作品のコンセプトにある。
コラージュから着想を得る片岡の手法は、断片的に浮かぶ記憶や無意識下にある感情をすくい上げ、ひとつのイメージへと再構成する試みである。
そこに現れるのは、言葉にしがたいけれど確かに共有できるような不思議な感覚。
私たちは作品を通して、自分の中にも眠っていた感情の層に、そっと触れることになる。
秋から冬へと移ろうこの季節。
街の灯がやわらかく瞬き、クリスマスの気配が少しずつ漂うこの時期。
ひんやりとした空気の中で、人は自然と内面へ意識を向ける。
この展覧会が、そんな季節のぬくもりと静けさに寄り添いながら、誰かの心の奥に潜む名もなき感覚を、そっと呼び覚ますきっかけとなれば幸いである。
加藤誉使子
【メディア】
Art Carré project
フランス料理レストラン オーエセルはアートが集まる四角の空間。
定期的に新進作家が、アート作品で空間を表現します。
アートで彩られた空間でフランス料理を楽しむアートプロジェクトです。
芸術が詰め込まれた「アートな四角の空間(Art Carré )」
どうぞ思い想いの感性でお楽しみください。
オーエセルより。
今回のテーマは「My Own Star 」
それは、他の誰とも違う“わたしだけの輝き”を表現し、
ネガティブに感じることさえも、自分の一部であり、唯一無二の個性。
そんな思いを大切にしながら、自分らしく――。
その世界観に共鳴し、今年のクリスマスも同じテーマでお届けいたします。
【Menu Noël】
それは、甘さも、苦さも、塩味も。
一つひとつの個性が重なり、響き合うことで生まれる、
美しいハーモニーを“ひと皿”に映すこと。
「My Own Stars」
——自分だけの輝きだけでなく、個性が重なり、さらに美しい輝きになる。
